日露演劇会議-Japan Russia Theatre Forum > 日露演劇会議とは > 沿革

沿革

1998年
7月
松下朗・中本信幸・桜井郁子・村井健らがオムスクにて劇場関係者、市長と懇談、今後の日露の文化交流を約す。
1999年
9月
帰国後、村井健がオムスク・ドラマ劇場に日本の戯曲など130冊を寄贈。
10月
「日露演劇交流推進会議」を結成。オムスクでのシンポジウムの準備に取りかかる。
2000年
2月
創立メンバーの宮沢さん死去。
4月
松下さん死去。
5月
オムスク・ドラマ劇場のボリス支配人、松下さんの葬儀に出席。
9月
オムスク・ドラマ劇場にてシンポジウム「日露演劇の明日に向けて」開催。日本側からは、釘崎 康治・菊池准・杉本孝司・村田真一・福田逸・桜井郁子・松下芳江・中本・村井などが参加(国際交流基金助成事業)。松下朗の分骨式をオムスク・ドラマ劇場 で行う。オムスク・ドラマ劇場に日本の舞台ビデオ約30本を寄贈。オムスク州文化長官と懇談。オムスクへの途次、モスクワでロシア国立舞台芸術アカデミー とマールイ劇場付属演劇大学を訪問。双方の授業を参観し、両校に書籍・日本の演劇資料などを寄贈。
12月
川口幹夫NHK顧問、日露演劇交流推進会議議長に就任。
2001年
6月
日本予防外交センター会長・明石康、日露演劇交流推進会議顧問に就任。
7月
オムスクで開催の国際フェスティバル「演劇のためのテレビ番組」に日本側コーディネーターと してNHKの参加を実現。NHKの土屋秀夫CPが『第1回シアター・オリンピック』と『狂言師・野村万作』を持って参加、高い評価を得た。なお、このフェ スティバルには日本・ドイツ・ウクライナのほか全ロシアから多数のTV局と劇場が参加。演劇のTV番組同士の情報のネットワーク化と番組の向上を目指すユ ニークなフェスティバルである。また、このフェスティバル期間中に、オムスク州立大学学長ゲーリング氏と村井事務局長が話し合い、オムスク大学への「日本 文化講座」開設で合意。
12月
来日中のロシア共和国演劇人同盟会長のカリャーギン氏と懇談、今後の協力を約す。
12月
青山学院大学にて第1回「日露演劇交流推進会議」総会を開催。会規約等を全会一致で採択。
2002年
2月
村 井事務局長、「第9回全ロシア・プーシキン演劇祭」に出席、「日本とプーシキンについて」講演。帰途、サンクトペテルブルクの風刺劇場と「現代日本戯曲の フェスティバル」の打ち合わせを行う。また、サンクトとモスクワの演劇大学を訪問、中村鴈治郎のワークショップ開催希望と、当会との今後の交流などについ て話し合う。マールイ劇場のユーリー・ソローミン氏とも懇談、今後の交流促進を話し合う。
4月
中村鴈治郎のマネジャー川島氏と同行、モスクワ・サンクトでのワークショップと歌舞伎公演(『曽根崎心中』)のコーディネートを行う。
5月
サ ンクトペテルブルクの風刺劇場別館で「現代日本戯曲のフェスティバル」を開催(東京都国際交流財団助成事業)。日本側からは、永井愛・米原万里・松本永実 子・竹内銃一郎・西村洋一・村田・杉本・村井などが参加。ワークショップでは、ロシア側が竹内の『溶ける魚』と別役実の『諸国を遍歴する二人の騎士の物 語』を、そして西村が井上ひさしの『父と暮せば』をロシアの俳優を使って演出した。
5月
ロシア文化大臣とサンクト建都300年祭実行委員会から中村鴈治郎への招待状が外務省経由で到着。鴈治郎のマネジャー川島氏にこれを渡す。
6月
ノボシビルスクのオペラ・バレエ劇場で開催された第3回「演劇のためのTV番組」フェスに、NHKと関西TVの作品を持って中本・村井が参加(放送文化基金助成事業)。NHKからは大津山潮CPが参加。
9~10月
オ ムスク大学出版会から当会編集の『現代日本戯曲集』刊行(国際交流基金助成事業)。同書には、井上ひさし『父と暮せば』、北村想『寿歌』、竹内銃一郎『溶 ける魚』、別役実『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』を収録。発刊を記念して、オムスク大学、オムスク・ドラマ劇場、オムスク州立図書館、日露演劇交流推 進会議共催のフェスティバル「ロシアにおける日本のドラマツルギー 本・シンポジウム・ワークショップ」を開催。日本からは、村田・菊池・杉本・村井が参 加。村田・菊池・村井が州立プーシキン図書館にて日本演劇についての講演を行い、杉本が別役の『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』、オムスク・ドラマ劇場 の主任演出家セルゲイが竹内銃一郎の『溶ける魚』の演出を行った。出演者はすべてオムスク・ドラマ劇場の俳優。
12月
青山学院大学で第2回総会を開催。
2003年
4月
トム・プロジェクトの要望によりモスクワ・サンクト・オムスク・ノボシビルスクでの柄本明1人芝居『タバコの害について』の上演会場をコーディネート。
5月
日 露演劇交流推進会議内に「翻訳委員会」設置。『現代日本戯曲集』第2巻(収録作品は『上海バンスキング』『楽屋』『萩家の3姉妹』)、スタニスラフスキー 『俳優修業』第3部、『ブルガーコフ全戯曲集』(全3巻)、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、『曽根崎心中』などの翻訳にとりかかる。翻訳委員は大森雅子・清水 柳一、中本信幸、西村洋一、村田真一の5氏。村井が全体の調整を行う。
6~7月
「ロ シアにおける日本文化フェスティバル」(外務省)の一環として柄本明の1人芝居『煙草の害について』をチェーホフ記念モスクワ芸術座、プーシキン演劇セン ター、オムスク・ドラマ劇場、ノボシビルスク・オペラ・バレエ劇場で上演。途中、モスクワにて清水邦夫の『楽屋』の翻訳者ドミトリーと会い、『現代日本戯 曲集』第2巻への収録許可を得る。
10月
『ロシアン・リポート3』を発行。
12月
第三回総会(青山学院大学)において、会名を「日露演劇交流推進会議」から「日露演劇会議」に変更。
2004年
3月
ロシア国立サンクトペテルブルク演劇大学で、日本初のグループ・ワークショップ開催(参加者11名)
5月
ロシア国立オムスク大学に「日本文化講座」開設(セゾン文化財団助成事業)。第一回講義に村田真一・村井健を派遣、「日本演劇文化史」を講ずる。
5月
マールイ劇場芸術監督ユーリー・ソローミンさんと元オムスク・ドラマ劇場主任演出家ウラジーミル・ペトロフさんと村井が懇談。お2人の、当会、ロシア側「名誉会員」就任の承諾(サイン)を得る。
「オムスク・ドラマ劇場130周年記念フェスに当会から松下・村井理事が招待され出席。青年座ほかこれまでオムスク・ドラマ劇場と縁のあった劇団、個人からの寄付による「記念品」(武者人形)を贈呈。他に、田代・山田会員もフェスに参加。
6月
ストラスノイ演劇センター(演劇人同盟の劇場)で「現代日本演劇」について、モスクワの演劇大学生・演劇人を対象に村井がビデオを使い講演。
7月
ノ ボシビルスクで開催された第4回国際フェスティバル「演劇+TV」に村井事務局長が参加。NHK、北海道テレビ、関西テレビなどの作品をプレゼンテーショ ン。好評を得る。また、シベリア北海道センターにおいて「異文化交流としての日本古典演劇」についてのレクチャーを行う。帰途、モスクワにて演劇人同盟事 務局、演劇人同盟センター・ホールの新支配人と懇談。今後の協力を確認。劇作家A・カザンツェフ氏と連絡、氏の代表戯曲3本を得る。なお、この戯曲は当会 で翻訳のうえ日本で出版の予定。
ノボシビルスク市「日露友好センター」で村井が日本語学習者を対象に「日本の古典芸能」についてレクチャー。
11月
ロシア国立ノボシビルスク・オペラ・バレエ劇場の総支配人ボリスさんの招待で、川口議長、松下、清水、村井理事、田代会員ら理事会終了後『白鳥の湖』を観劇。
12月
上智大学で開催された「第17回上智大学ロシア研究シンポジウム 劇作家チェーホフを語る」に村田真一・永井愛・村井健理事が参加、講演。
流山児★事務所の05年2月のモスクワ公演をサポート。
2005年
1月
第4回「日露演劇会議」総会をNHK/VIPルームで開催。総会終了後、第1回「日露演劇交流講座」を行う。講師はロシア語版『風姿花伝』の翻訳で知られるロシア国立演劇大学のNINA ANARINA教授)。
5月
松本永実子理事が「日本の祝祭劇について」、清水柳一理事が宮沢賢治の「銀河鉄道について」、オムスク大学、オムスク教育大学で講義(第2回「日本文化講座」)。清水理事は、ノボシビルスクの北海道シベリア・センターでも講演。
5~6月
村井健、日本文化庁から文化交流使としてロシアに派遣され、4都市17会場で「日本の舞台芸術について」講演。帰 国後、ロシア国立中央バフルーシン演劇博物館館長からの親書を早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長に手渡し、交流促進の意思を伝える。また、劇作家カザ ンツェフ氏と会い、氏の戯曲翻訳出版の許可を得る。
12月
村井健、新国立劇場演劇研修所の依頼を受けGITIS学長と会い、新国立劇場演劇研修所への演技指導講師派遣の交 渉を行う(5月、派遣教授:ナタリア・ズヴェーレヴァ教授に決定)。また、ロシア国立中央バフルーシン演劇博物館館長への早稲田大学坪内博士記念演劇博物 館館長からの交流促進について同意する旨の親書を手渡す。
2006年
5月
江原吉博(共立薬科大学教授)が「村上春樹」の文学について、加藤桂子会員が「日本の文化財保護政策」について、オムスク大学、オムスク農業大学で講義(第3回「日本文化講座」)。
7月
日本演出者協会に協力、8月のチェルカスキイ教授のワークショップのための「プレワークショップ」(新国立劇場演劇研修所)のコーディネートを行う。
8月
8月9~22日 日本演出者協会のサンクトペテルブルグ演劇大学セルゲイ・チェルカスキイ教授を招聘しての「チェルカスキイ演出家養成ワークショップ」(文化庁助成事業)開催に協力。
9月
オムスク大学出版部よりロシア語版「現代日本戯曲集2」を発刊(国際交流基金助成)。「上海バンスキング」「楽屋」「萩家の3姉妹」「山ほととぎす」を所収。
2007年
3月
3日、マイスペース渋谷パルコ横店会議室にて第6回日露演劇会議「総会」を開催。川口幹夫に代わり明石康が新議長に就任。
10日、上智大学で、上智大学・新国立劇場・日露演劇会議共催でGITISのナターリア・ズヴェーレヴァ教授による講演「現代演劇と演劇教育の重要性」を行う。
3月3日
マイスペース渋谷パルコ横店会議室にて第6回日露演劇会議「総会」を開催。川口幹夫に代わり明石康が新議長に就任。
3月10日
上智大学・新国立劇場・日露演劇会議共催でGITISのナターリア・ズヴェーレヴァ教授による講演「現代演劇と演劇教育の重要性」を行う(上智大学)。
4月
30日、「ロシアン・リポート」第5号発刊。
4月30日
「ロシアン・リポート」第5号発刊。
5月
13日、ノボシビルスクで開催された第1回「西シベリア日本語弁論大会」に、渡辺隆喜・村井健が招かれ、上級者部門の審査委員を務め、その後、村井が「日本の舞台芸術」について講演を行う。
15日から23日まで、オムスク大学・農業大学などで「日本文化講座」実施(国際交流基金助成事業)。
25日、村井がGITISで「日本の古代演劇」について、レーニン図書館東洋文献センターで「日露演劇交流史」について講演を行う。
5月13日
ノボシビルスクで開催された第1回「西シベリア日本語弁論大会」に、渡辺隆喜・村井健が招かれ、上級者部門の審査委員を務め、その後、村井が「日本の舞台芸術」について講演を行う。
5月15~23日
オムスク大学・農業大学などで渡辺・村井が「日本文化講座」を実施(国際交流基金助成事業)。
5月25日
村井がGITISで「日本の古代演劇」について、レーニン図書館東洋文献センターで「日露演劇交流史」について講演を行う。
6月
25日から30日まで開催されたポーランドの演出家スタニエフスキーのWSと講演会をサポート。
6月25~30日
ポーランドの演出家スタニエフスキーのWSと講演会をサポート。
9月
オムスク州立第5劇場にて、堀口始が清水邦夫作「楽屋」の座内オーディションを実施。
9月17日~10月3日
乙女文楽のシベリア(エカテリンブルグ、トムスク、オムスク)、モスクワ公演をコーディネート。
10月
オムスクの第5劇場の第6回国際フェスティバル「ヤング・シアターズ・オブ・ロシア」に日本のパフォーマンス・カンパニー、パパ・タラフマラの「三人姉妹」(小池博史演出)の参加をコーディネート。「三人姉妹」大好評を博す。
11月5~10日
モスクワ芸術座付属演劇大学学長アナトリー・スメリャンスキーを招聘(文化庁助成)、早稲田大学・上智大学・明治大学などで講演。
2008年
2月19日
ロシア国立舞台芸術大学(GITIS)フリメニツカヤ学長の講演を淑徳大学池袋エクステンションセンターで行う。
3月29日
上智大学にて第7回日露演劇会議「総会」を開催。
9月
オムスク大学出版局から出版の「現代日本戯曲集」(1・2巻)が、第4回全ロシア学校教科書出版コンクール「大学の本2008」で、出版企画部門の最優秀賞を獲得。
9月10~29日
京楽座「しのだづま考」シベリア公演をコーディネート(エカテリンブルグ、オムスク、トムスク、モスクワ)。村井、エカテリンブルグ、トムスク、モス芸付属演劇大学で日本演劇をレクチャー。
9月22日
オムスク第5劇場にて堀口始演出の「楽屋」が初演。好評を博す。
11月16~23日
マールイ劇場付属演劇大学学長ボリス・リュビーモフを招聘(文化庁助成)、早稲田・明治・桐朋・新国立などで講演を行う。