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日露演劇会議とは

目的と事業

一般社団法人「日露演劇会議」は、日露相互の演劇交流を行うことで日本演劇の「質」の向上を図ることを目的に、1999年10月に結成された個人加盟の非営利団体です。当会は、特定の政治団体、宗教団体には属しておりません。
日露の演劇交流の歴史は古く、1902年の川上貞奴、1909年の花子のロシア公演、さらには1912年の演出家・小山内薫の訪露に端を発しています。しかしながら、その後の交流は政治体制の違いなどもあり、かならずしも順調なものではありませんでした。なかでも、大きな問題は、ロシアのすぐれた演劇教育ソフトの導入が未消化のまま今日に至っていることです。
ロシアの優れた演劇教育システムは、現在、欧米はもちろん、世界各地でスタンダードなものとして活用され、多くの優れた舞台と人材を生み出しています。これをどう我が物とするかは、これからの日本演劇の大きな課題でしょう。と同時に、私たちは、ロシアの大学への「日本文化講座」の設置、さらには日露相互での翻訳出版、人的交流、演劇・文化交流を積極的に行います。いわば、「演劇」を媒介にした多元的文化交流の展開です。
もちろん、これらの事業は短期間で達成されるものではありません。私たちは、ロシアの演劇文化を担うみなさんとともにこれらの事業をじっくりと推し進めて行きたいと思っています。

2011/01/15