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活動報告

モスクワ訪問記(2)

2015/04/29
 日露演劇会議事務局

無事、モスクワに着いたケンさんは、

「あれれ」

だった。

 

「マイナス20度はともかく、マイナス10度くらいは」

と思っていたら、何と暖冬。

昨日などはプラス5度だった。

 

もちろん雪はなし。

滑って転んではいかんと、トレッキングシューズをはいて出かけたのに、道行く人はすべて普通の革靴。

「あれれ」

だったのだ。

 

 

それはともかく、トベルスカヤ通りを1本入った路地にあるプチ・ホテル、プーシキン・ホテルに投宿(部屋の写真)したケンさんは、翌日、早速散歩を開始した。

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まずは、宿から徒歩10分の演劇人同盟の劇場を見に出かけた。

この劇場、かつてケンさんが講演をおこなった思い出の劇場である。

プーシキン広場のすぐそばにある。

この劇場を見届けたあと、ケンさんは、やはり懐かしのバフルーシン演劇博物館を訪問した。

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写真は、その特別展示室に置かれた名優シェープキンの石膏像。

ロシア・リアリズム演劇の先駆者で、農奴出身の俳優だった彼は、プーシキンやゴーゴリに愛された人でもあった。

 

次に足を延ばしたのはタガンカにある演出家ジェノバチの劇場。

瀟洒で粋な劇場だ。

 この劇場、スタニスラフスキーの工場跡地に建てられたもの。

ちょうど稽古で劇場にいたジェノバチにも会うことができた。

 

とって返したトベルスカヤの「エレクトロ・シアター」のそばにあったのが写真のポスター。

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25日から上演される「青い鳥」(3部作)のポスターだが、いわれなきゃ、誰もこれが「青い鳥」のポスターだとは思うまい。

演出家に聞くと、第1部が4時間強。

2日目の第2部、3日目の第3部の時間はいまだ未確定だという。

 

聞いただけでケンさんはひよってしまいそうだ。

夕方、モスクワに着いた河村さんも、これには「?!」。

 

はたしてどんな結果になるか、神のみぞ知る、である。

ちなみにこの日の晩餐は「巨匠とマルガリータ」の冒頭に出てくる公園のレストランだった。

 

どうも悪魔に魅入られそうないやーな予感がしないでもない。

 

ナム。

( http://blogs.yahoo.co.jp/pu_sikin/39260075.html より転載)