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出た! 日本一短い「日本演劇史」

2012/04/18
村井 健(演劇評論家/日露演劇会議専務理事)

読み始めたらたったの3時間で古代から終戦までの演劇史を通観できてしまうという「とんでも冊子」が出た。

その名も『要点 日本演劇史~古代から1945年まで~』。
発行元は新国立劇場情報センター。

村井さんが前から言っていた「日本一」薄くて短い演劇史だ。

まさかそんな無謀なことはしないだろう、と思っていたらやっちゃった。

「なんでそんな無茶なことを?」
と聞いたら、
「既存のものは難しくて、厚くて、眠くなるから」
との返事。

まあ、分からないではない。
しかし、ここまでダイレクトなものが許されるのか?

おそらく、専門家からは「噴飯」「邪道」「アナだらけ」のそしりを受けるだろう。

「それでもいい」
と村井さんは言うのだ。

「まずは知ること、触れること」
「もっと深く知りたければ欄外の『面白本』や『参考文献』を手がかりに読めばいい」
とも。

なにしろ、本文たったの57ページ。
あとは、世界演劇史年表。
それも、「日本のできごと・日本の演劇・世界の演劇・世界のできごと」が横並びで俯瞰できる年表だ。
合わせてわずか94ページ。

本当にダイレクト。
お手軽のきわみである。

村井さん、最初『ざっくり日本演劇史』と命名したのだが、
「それはどうも?」
といわれ、なんか参考書みたいな、『要点 日本演劇史』になってしまった。

欲しい人は情報センターへ直行だ!

「でも、部数に限りがあるから早い者がちになることは間違いないだろう」
とのこと。
幸運を祈る、と村井さんは言っている。

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