日露演劇会議-Japan Russia Theatre Forum >  What's New >  共催事業 > 清水邦夫の『楽屋』 オムスクの国立第5…

共催事業

清水邦夫の『楽屋』 オムスクの国立第5劇場で上演

2009/01/04
 日露演劇会議事務局

演出の堀口さんと出演者

演出の堀口さんと出演者

第4回全ロシア学校教科書出版コンクール「大学の本2008」で見事出版企画部門の最優秀賞を獲得した「現代日本戯曲集2」に収められた清水邦夫の『楽屋』が、オムスクの国立第5劇場で上演、08年9月22、23日に初日を迎えた。

演出は、青年劇場の堀口始さん。もちろん、当会の会員。昨年5月と2月に現地に出向き、座内オーディションを行い、この7月から現地で稽古を開始。一瞬の待ちの後の圧倒的な拍手とスタンディング・オベーションを受けた。写真は、その舞台の1シーンと、出演者に囲まれた堀口さん。

「劇的な場面がありそうで、ない」と見られがちな日本の戯曲を、向こうの俳優に演じさせるのはかなり難しい。とくに、この戯曲は、ロシア人のメンタリティーには異質なものを多分に含んでいるだけに、演出者の苦労は大変だったと思うが、堀口さんはその異質さの壁と格闘、見事、初日にこぎつけた。

『楽屋』の1シーン

『楽屋』の1シーン