日露演劇会議叢書 ついに刊行!
皆様 懸案の「日露演劇会議叢書」がついに出ました。第1巻目は、ロシアの伝説的名優シェープキンの評伝です。
「シェープキン」(1788~1863)とはロシア演劇に最初にリアリズムをもたらした天才俳優です。しかし、その名は日本ではほとんど知られていません。
そのシェープキンの生涯と伝説の舞台・演技を紹介したのがこの本です。タイトルは、『評伝・シェープキン ロシア・リアリズムの源流』(而立書房刊、定価2000円+税)。
シェープキンがリアルな演技を見せ活躍したのは、1887年にフランスのアンドレ・アントワーヌが自由劇場を創立、イプセン劇をもってリアリズム演劇を展開するはるか以前のこと。生まれながらの「農奴」だった彼が、どのようにしてロシア演劇の表舞台に立つことができたのか。はたまた、彼がプーシキンを始め、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、ゲルツエン、ベリンスキーに愛され、後のオストロフスキー、スタニスラフスキーに大きな影響を与えたかも理解できる優れものです。翻訳者は当会メンバーの森光以(もり・てるえ)さん。
この本を購入希望の方は、日露演劇会議事務局 office-nichiro@jrtf.jp にお申し込みください。定価の「2割引+送料」でお送りします。