第8回演劇教育研究会
『レーチ〜言葉と身体のつながり〜その4』 担当理事:守輪咲良
新しい年明けの1月11日、しばらく延期されていた第8回演劇教育研究会が、高円寺のK’s スタジオで開催されました。
「演技することにダイレクトにつながる発声」とはどういうものか ? 全4回にわたって開催されたレーチ・ワークショップの最終回は、新しいスタジオで新しい参加者の顔ぶれに出会い、盛況のうちに終了しました。参加者13名。見学者3人。テキストは、前回同様に宮澤賢治作「マグノリアの木」を使用。
講師の簡単な説明のあと、すぐに魔法の言葉「ムモマメミ」でのやり取りが開始された。まず、全員が半円形になって立ち講師と向き合う形になり、講師と一人一人のやり取りからはじめる。腕を相手の方に振りながら同時に「ムモマメミ」を相手に届ける。相手からの言葉が伝わってこないと、講師は何度でも繰り返す。
全員に回ったあと、参加者同士でのやり取り。
次にテキストのセリフを使って同様にやり取りする。身体を自由に動かしながらセリフをやり取りする。相手に届かないときには、何度も繰り返す。
身体を動かしながらやり取りし始めた頃から、初めはぎこちなかった一人一人が相手に届けようと声や動きを工夫し始め、悪戦苦闘しながら殻を破っていく様子がみられ、表情が変化していった。
2時間ほどのワークショップのあと、親睦会に移り、参加者、見学者ともに自由に雑談を楽しみました。
今回はワークショップの企画が途中から4回を一括りに開催する試みになり、また開催間隔もかなり間があいてしまい、毎回新しい参加者になることが多かったので、今後は参加者が繰り返し参加できるようにまとまった企画にしていきたいと思います。次回のレーチ・ワークショップは4月以降に企画予定です。
日露演劇会議は、日本の俳優に必要な世界に通用する「正統な演技の基礎」をこれからも追求していきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。