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主催事業

ついにオムスク大学に「日本文化講座」誕生!

2004/05/30
 日露演劇会議事務局

オムスク大学での講義風景

オムスク大学での講義風景

3年前から懸案となっていたロシア国立オムスク大学との提携による同大学への「日本文化講座」の開設がとうとう実現しました。5月の連休に当会の理 事で上智大学教授の村田真一さんが渡航。第一陣として「日本演劇文化史 その1」として、世阿弥と近松門左衛門を講義、続いて5月16日から22日まで事 務局長の村井健がセゾン文化財団の助成を受けて「日本演劇文化史 その2」として貞奴・花子・小山内らに始まる「日露演劇交流」と日本の現代劇についての 講義を行いました(詳細は「悲劇喜劇」04年10月号参照)。もちろん、単位認定の講座で、受講生は100名にも達しました。この講座は、今年だけのもの ではなく、継続して、いずれはオムスク大学に常設講座にしたい、というのがゲーリング学長と「日露演劇会議」の希望です。

オムスク大学の学生たちが上演した「寿歌」の出演者たち

オムスク大学の学生たちが上演した「寿歌」の出演者たち

05年には、今年の村田・村井以外の方に講座をバトンタッチし、日本文化の多様性を伝え、日露の文化交流をより深みのあるものにしたいものです。ただ、問 題は、ロシア側に独自の予算がないことです。したがって、当分の間は、渡航費等を日本側で手当しなければなりません。講座の常設を目指すとすれば、どうし てもこの資金の目処を立て、もっと長期の講師派遣、またロシア人講師の育成も行う必要があります。つまり、時間とお金。演劇交流にとどまらず、すべての問 題はここに帰着します。当会では、こうした問題を視野にいれつつ、オムスク大学との友情と信頼を深め、今後もこの講座の継続を図っていきたいと思っており ます。