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主催事業

第5回演劇教育研究会のお知らせ

2014/11/26
 日露演劇会議事務局

第5回演劇教育研究会 「レーチ」に学ぶスタニスラフスキーの基礎訓練

12月7日(日)演劇教育研究会ではサンクトペテルベルク演劇大学に学んだ西村洋
一さんの指導による「レーチ」のワークショップが開催されます。
第3回研究会で取り上げられた「セリフにまつわる問題について」ではいろいろな演
技の問題が話し合われ、その時の報告はホームページに掲載されていますが、その結
びに『セリフの問題にしろ、声の問題にしろ、内面との結びつきが重要なわけで、俳
優の「楽器」の問題として全体的に捉えていくことが必要なのではないか。』との考
えを述べました。
今回の研究会ではロシアの俳優教育にある声、身体、内面、セリフなどをつなげる総
合的な訓練方法「レーチ」を実践体験し、俳優が内面や身体を通してセリフをどう生
きたものにしていくのか、そのメカニズムに迫りたいと思います。

さて、よく俳優の身体を「楽器」に例えますが、メソード演技でいう俳優の「楽器」
には、身体だけでなく、声、言葉のほかに、感覚、感情、俳優の考え、意識や無意識
なども含みます。私自身、何度か西村さんのワークショップに参加し「レーチ」を体
験しましたが、メソードの「楽器」づくりでやってきたことが大いに助けになったと
思います。
そして「レーチ」は初心者にも演技経験者にもいろいろな人たちに実践可能な、長年
にわたって研究されてきた優れた訓練法であることを実感しました。

『「レーチ」では、声や言葉、身体や意識などが調和して一体となるようなあり方を
習得。それがセリフを用いて相手役に働きかけることにつながっていきます。』(西
村記)

「スタニスラフスキー・システムにおけるレーチ」も「メソード」も、俳優が舞台上
で身振りやセリフの言い回しなどを頭で制御していない状態をつくるための、「楽
器」のための訓練だと思います。そしてスタニスラフスキーの基礎訓練の大事なヒン
トがここにあるように思われます。

当日はワークショップへの参加も見学も自由といたします。(どちらも参加費500
円を収拾させていただきます。)また、会員外の方の参加も歓迎いたします。
皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

日時:12月7日(日)16時30分~18時30分
会場:池袋JOKO演劇学校
参加費:500円(当日収拾いたします)
申込み:office-nichiro@jrtf.jp(事務局)sa-ku-ra-mo-ri-wa@sakuranotayori.net
(守輪)

MLホームページ: http://www.freeml.com/nitiro