当会主催の高校生を対象にした札幌での夏のＷＳ「ハイスクール・ドラマキャンプ」（７月２４、２５日実施）が無事、終了した。
今回の講師は、当会理事の守輪さんによる演技指導とやまもとさんによるボイス指導。

今回のドラマキャンプは、北海道芸術高校の強力な協力で実現したものだが、今後こうした高校が増えてくれればと思う。

日本では高校生の演劇指導がいまだに自己流が主流となっている。
これは、生徒を指導する教師自体が、何が世界のスタンダードか、さらにはそこでの基礎教育がどういうものであるかを知らないままに生徒を教えているからだ。

そこから量産される中途半端な演劇愛好者。
それに迎合する大学の演劇専攻科。

この悪矛盾をどう断ち切るか。
これは簡単なことではない。
簡単なことではないが、若い人たちに何がスタンダードかを知ってもらわなければ、日本の演劇環境は変わらない。

もちろん、その環境を一気に変えることは無理だが、しかし、当会ではあえてその困難に引き続き立ち向かおうと思っている。

写真は参加者と守輪理事（前列中央）