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共催事業

モスクワ芸術座付属演劇大学in東京WS 終了!

2011/08/05
 日露演劇会議事務局

第4回目となる「モスクワ芸術座付属演劇大学in東京」のWSは昨日全日程を無事終了した。
毎年思うのだが、このWS、日本で行なわれている凡百のWSとは雲泥の差。
中身が違う。
体系性を持った演劇教育を踏まえての基礎の開陳、学習。
「これでよし」
ではなく、その先の奥深さを知らしめる。
中途半端なシアターゲームの2つ3つをやらせ、さも演劇を味わったかのような思いにさせて終わる安易なものではない。
ケンさんがいつも思うのは、これを高校や大学で演技を教えている教師たちやこれから演劇を志す若者にも体験してほしいということだ。
体系的な演劇教育を知らない演出家から自己流のメソッド(?)を習い、それで分かったつもりになっている教師たちや若者が日本には五万といる。
考えてみれば、じつに恐ろしいことである。
半可通の量産大国。
その害毒は放射能並みに拡散する。
しかし、まあ、怖い話はここまで。
ご覧の写真は、WS最終日に催されたセルゲイ教授とのお別れ会のもの。

場所は、毎年恒例の新宿の中華料理店「満月露」。(「露」の字が違うが、ご勘弁を!)

この店、新宿3丁目にあり、末広亭のすぐ目の前にある。
安くておいしいのと、大小の宴席があり、使い勝手がすこぶるいい。
で、今回も、ここでと相成った。

6時半スタートの食い語り飲む楽しい宴だ。
主催者代表ミスター福島の挨拶に始まり、受講生全員の感想、さらには絡みつくOB発言やセルゲイの愛のこもったスピーチと、談論風発。

最後の締めは、
「10月にまた会おう!」
とのセルゲイのことばだった。
実はセルゲイ、この10月に演劇学校JOKOの授業に再来日するのだ。
先のことばは、「そのおりに受講生とまた会おうね」の意味。
この宴の最中、セルゲイの愛娘マーシャさんにもスピーチをお願いしたのだが、シャイなマーシャは顔を赤らめモジモジ。
なにしろマーシャはまだ13歳。
今度会うときはきっとすてきなレディーになっているだろう。
そこで、代わって親父が挨拶した。
が、これがどうみても「自画自賛」。
パパの素晴らしさを強調したものだった。
これには全員「眉につば」だったが、マーシャにそっと聞いたら、
「お父さんのいうとおりよ」
だった。
どうもセルゲイは、日本にきて受講生だけではなく、娘の愛をも勝ち取ったらしい。